テリックス社グローバルCEO Dr. Christian Behrenbruchスピーチの日本語要約

2021年3月15日

 

はじめに-金沢大学と日本の核医学
ご来賓の皆様、金沢大学との間で、当社の前立腺がんイメージング製品である TLX591-CDx の日本での第Ⅰ相臨床試験開始に向けて、PMDAの30日調査期間が無事終了したという重要なマイルストーンを達成したことを受けて、本日、お話しさせていただくことを大変光栄に思っています。
COVID-19 がなかったら、この機会に日本にいることをとても楽しんでいたでしょう。
私は、Telix社の日本チームとその学術的・臨床的な共同研究者たちが行っている傑出した進歩を直接目の当たりにしたいと思っています。
日本は長い間、核医学研究の世界的リーダーと考えられており、日本で最も古い核医学科を有する金沢大学と協力できることを大変光栄に思っています。

 

日本でのPSMAイメージング
ご存知の方も多いと思いますが、日本における前立腺がんの罹患率は年間10万人を超えており、今後も増加すると予想されています。近年、世界的に前立腺がんの治療法が改善されてきているにもかかわらず、日本では毎年13,000人以上の男性が前立腺がんで亡くなっています。
高い検診率と早期診断により、ほとんどの男性は前立腺切除術または放射線治療による局所治療を受け、完治する可能性がありますが、最終的には約15%の男性が前立腺がんで亡くなります。しかし、最終的には約15%の男性が進行性の疾患を発症します。そのため、早期の転移病変の発見が急務となっており、効果的な新しい治療法の開発が医学的にも必要とされています。
PSMAイメージングは、世界的に前立腺がん画像診断の新たなスタンダードとなっており、欧米ではすでに臨床診療ガイドラインに掲載されています。
私たちは金沢大学と共同で、この画期的なイメージングモダリティを日本の患者さんに提供するための重要な第一歩を踏み出しています。

 

研究の根拠
本第Ⅰ相試験の目的は、日本人患者を対象としたTLX591-CDxのターゲットおよび薬理作用が外国人患者と同等であることを確認するため、適切な患者集団を対象とした予備的な臨床データを得ることにあります。これらの臨床データは、日本でのPMDA承認取得に向けた今後の計画検討のサポートとなります。
本試験は、進行性前立腺がん患者10名を対象としたフェーズI試験であり、ガリウムを用いたPSMAイメージングを用いた国内初の臨床試験となります。

 

最後に
最後に、今一度御礼申し上げます。
核医学分野が確立され、比較的成熟している日本は、テリックスの全体的なビジネス戦略における重要な国として、非常に早い段階で認識されていました。テリックスは2018年初頭に日本法人を立ち上げましたが、これは公開企業として上場してからわずか数ヶ月後のことであり、テリックスジャパンは当初から当社の事業とテリックスのDNAの中核を担ってきたと言ってもよいでしょう。
2021年には、アジア太平洋地域の患者さんにサービスを提供することがテリックスの戦略上の重要な焦点となっており、日本での勢いは、同地域の他の国での臨床試験の募集を増やす上で重要なものとなるでしょう。
この場をお借りしてこの重要な臨床試験の実現に向けて支援してくださった金沢大学核医学診療科・泌尿器科、先端医療開発センター、金沢先進医学センターの皆様に感謝の意を表したいと思います。
ご清聴ありがとうございました。

以上