メルボルン(オーストラリア)およびドレスデン(ドイツ)|2024年3月19日
Telix Pharmaceuticals Limited (ASX: TLX、テリックス)は本日、ドレスデンに本社を置く総合的な医薬品開発業務受託機関(CRO)であるABX-CRO Advanced Pharmaceutical Services Forschungsgesellschaft mbH(ABX-CRO)および開発パートナーであるストックホルムに本社を置くQuantinm ABとQDOSE®線量評価ソフトウェアプラットフォームを商業的に提携する契約を締結したことを発表しました。
QDOSE®は、治療用放射性医薬品と診断用放射性医薬品の両方について、信頼性の高い患者固有の線量推定を可能にする検証済みの汎用ソフトウェアプラットフォームです。テリックスは、QDOSE®プラットフォームを治療用放射性医薬品プログラムや臨床共同研究に統合し、個別化治療レジメンの開発を可能にする予定です。個々の患者の線量測定に基づく個別化された放射性医薬品治療投与は、正常な臓器への影響を抑えながら治療応答を最適化し、アイソトープのサプライチェーン利用を最適化することにより、臨床結果を改善する可能性があります。
QDOSE®は、平面画像、断層画像、シングル/マルチタイムポイント画像、およびハイブリッドの組み合わせを使用した線量計算をサポートします。QDOSE®には、減衰およびバックグラウンド補正のための追加ツールが組み込まれています。QDOSE®プラットフォームは Telix社の人工知能(AI)製品と統合され、臨床医やサードパーティの医薬品開発者にとって利用しやすいツールとなります。QDOSE®は米国食品医薬品局(FDA)より510(k)認可を受けています。
テリックスのマネージング・ディレクター兼グループCEOであるクリスチャン・ベーレンブルッフ博士は、「核医学では、身体のさまざまな部位が受ける放射線の吸収線量を計算するために線量分析が使用されます。迅速で、信頼性が高く、個別化された線量測定は、がん治療の将来の方向性としてますます重要になってきており、規制当局は現在、線量測定分析を期待しています。QDOSE®には優れた実績があり、弊社はQDOSE®を線量分析における新たな業界標準として位置づけていきます。」と述べています。
取引の契約一時金は重要なものではなく、テリックスは未公表の製品ロイヤルティと製品販売手数料を支払うことになっています。
メディアリリース全文はこちら